日本の価格は高いのか? Herman Miller編 2015/11/2

今日はですね、たまに話題にあがる「本国で買ったほうが安いかどうか」を検証してみましょう。
 
今回はHerman Miller社に絞って書きますね。全部書くと長くなる。
 
DESIGN WITHIN REACHでカタログを貰ってきましたので、それを見て計算してみましょう。
注意点として、この表記されている価格は消費税がどうなっているのかよくわかりません。
税別だった場合(まあ税別表記でしょうけど)、カタログを貰ってきたNYは消費税が8.875%です。州や都市によって税率が違います。
日本国内価格も消費税は無視して書きますのでご注意ください。つまり全て税別表記にします。
 
 
クリックで拡大されます。スキャンなんで粗いっす。
まず右上のポリプロピレン製DSR。
$319が最安なので、これはホワイトかブラックのベースを指しています。
日本だと同じ仕様で¥37,000です。
 
2015/11/2現在の為替は$1=約¥120なので、1ドルを120円で計算します。
 
$319×120=38,280
 
日本円で約¥38,280ですか。
あれ?アメリカで買ったほうが高いですよ??
意外な展開です。
 
HIAは$199×120=23,880です。日本の価格は¥25,000なのでほぼ同じですね。
 
ポリプロピレン製RARは最安の$519となると、日本で同じ仕様だと¥75,000です。
 
$519×120=62,280
 
日本円で¥62,280なので、差額は約¥12,720ですか。
 
この結果を見て、「ほら、日本の価格は高いんだぞ!現地で買ったほうが安いんだ!」って思うのは間違いです。
 
RARってデカいですよね。
果たして、その差額の¥12,720で日本に送って自宅まで届けることが出来ますか?
あと、自分で現地で出荷して自分で受け取らない限りはどこかに依頼しないといけませんし。
そうすると手数料もかかります。
 
DCMもLCMも同じです。
 
その差額以内で手に入ったとしても、それに意味がありますかね、安い訳でもないし納期もかかったでしょうし。
 
しかも、ハーマンミラージャパンを通していないので保証がありません。
並行輸入品はまったく保証対象外なので注意してください。
 
クリックで拡大されます。スキャンなんで粗いっす。
アーロンチェアはどうかというと、ざっくりとしか書かれてませんがポスチャーフィットで$939です。
日本でフル装備の同じ仕様は定価¥167,000です。
 
$939×120=112,680
 
日本円で¥112,680と言うことは差額¥54,320ですか。ちょっと開きがあるように見えますね。
 
しかし。
 
アーロンチェアはどうせ割引されて税込で¥153,000で売っています。税別で¥141,667ですね。
 
¥141,667-¥112,680=差額¥28,987です。
 
かなり差が無くなりました。
 
それでも3万円近く差があるじゃないか!って思う人は、一度アメリカでアーロンチェアを購入して日本の自宅まで納品してみてください。やり方によりますが、見積もりの時点で「あ、これあかんわ」って思うはずですよ。
輸送料を甘く見ると大変なことになります。船便だと時間もかかります。飛行機だともっと高い。
 
仮に定価同士の¥54,320の価格差でも、アーロンチェアを日本の自宅まで単品で送ったらそんな差額あっという間に吹っ飛びますよ。若干安く手には入るでしょうけど。
 
なんか安く送るあてがある人は別でしょうけど、問題は保証が無いってことです。
ワークチェアなんか保証12年間が売りでもありますし、それがまったくない。
保証書があったってジャパンは保証してくれませんよ。うちみたいな正規販売店で買わないと保証対応はしません。
 
 
保証がないっていうのは手元まで無事に到着するかの保証もないですよ。
保険かけてもその範疇外のアクシデントはあるものです。
日本のお店で買ったら連絡したら対応してくれますけど、自分で輸入したものは自己責任です。
 
 
別に安くもない、納期もかかる、保証もない。
 
 
結論:日本で買ったほうが良い。
 
 
case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950

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