ジョエ・コロンボの話 2016/8/14

昨日に続けて今日もデザイナーの話書きますよ。


今日はボビーワゴンで有名なジョエ・コロンボさんですよ。
ボビーは知っていても、コロンボさんって知名度無くない?って最近思いました。

DREAM DESIGN no.7カメラ直撮り

Joe Colombo (ジョエ・コロンボ)
1930.7.30 - 1971.7.30

誕生日まで書いたのですが、ご覧の通り死亡日と一致しています。
ルネサンス期において、誕生日と死亡日が一致する人は、正確に閉じた円を描くがごとく、完璧で豊穣な人生を送った神に選ばれし人間と信じられていたそうですよ。らしいですよ。

1930年にミラノの電気機器工場を所有する企業家の家に生まれました。
1948年にブレラ・アカデミー(美術大学)に進学し、アンフォルメル(抽象表現主義のひとつ)の一派に属し、1951年にはフォンタームやムナーリらと美術展に作品を出展していました。

でもどうやら、彼の好奇心はアートだけでも不十分と感じるようになったらしく、建築やデザインに関心を示すようになりました。

1953年にはミラノのジャズクラブのインテリアデザインを手がけ、それがきっかけでその後の美術展の開場、ブースをデザインするようになり、1956年にはミラノ市内に初の建築作品を完成させています。
1959年に父親が亡くなると、工場の経営を引き継ぎます。そこで会社経営と工業製品の製造を体験することで彼のデザインに対する好奇心はさらに刺激を受けたらしいです。
しばらくして工場を売却し、1963年に自身の設計事務所を設立しました。

当時のイタリアにはプラスチックをはじめとする新素材が続々と登場してきてデザインの可能性が広がりゆく時期でした。
建築やデザインといえば、戦前からのバウハウスを源流とする合理主義デザインの影響が色濃く残っていましたが、彼は既存のスタイルとは無縁に、自由に創作活動を展開しました。
その為企業や人々の間では高い評価を受けたが、同業者からは冷たい視線で見られていたらしいですけど、本当かどうかは知りません。

通常他の建築家たちが一年に一つか二つのプロダクトしかこなさなかったのに対して、彼はその10倍以上ものプロジェクトを抱えていました。
海外のメディアではジョエさんをイタリアのモダンデザインを代表するデザイナーとして紹介していたそうですよ。

1971年、設計事務所を設立してわずか8年後にジョエさんは急逝します。41歳の若さでした。
デザインを手掛けるようになってから10数年で手掛けたデザイン、建築プロジェクトは300を超えており、尋常じゃない仕事量はまさに天才というほかありません。


ちなみにみなさんに一番馴染みがあるのはボビーワゴンでしょうね。
このワゴンは1970年ですので、かなり晩年の作品でもあります。
形が変わり製造メーカーも変わり、今はイタリアのB-LINEが正規販売していますよ。


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