フローレンス・ノルの話 2016/8/24

せっかく昨日ハンス・ノルさんのことを書いたので今日はフローレンスさんにします。
次はだれを書きましょうかね。


Knoll青山から http://team-net.co.jp/knoll-studio/florence-knoll/
Florence Knoll (フローレンス・ノル)
1917 -

Knoll社を語る上で絶対に外せない重要人物であり、優れたデザイナーでもあります。


1917年 彼女はミシガン州サギノーにあるパン屋の家に生まれました。生まれの名前はFlorence Schustです。

12歳の時に孤児になり、銀行家の後家人が、彼女は早くから建築に興味があったことから
クランブルックアカデミーに隣接したキングスウッドスクールに入れました。
クランブルックアカデミーの学長であったエリエル・サーリネンさんは、彼女を養女として迎えいてました。
そんな訳でエーロ・サーリネンさんとは義兄弟ということになります。

当時のクランブルックアカデミーには、チャールズ・イームズさん、レイ・カイザーさん、ハリー・ベルトイアさん、ドン・アルビンソンさん、エーロ・サーリネンさんなどなどなど、後の伝説たちが在籍していました。
そこでフローレンスさんは"Shu"というあだ名で親しまれていたそうですよ。

1937年(38-39年説あり) ロンドンに留学しAAスクールに通います。しかし、第二次世界大戦の影響で二年で帰国することになります。

1940年(41年説あり) エリエルさんとアルヴァ・アアルトさんの推薦で今のイリノエ工科大学に入学。
そこではミース・ヴァン・デル・ローエさんの下で勉強しました。

1941年 ボストンのマルセル・ブロイヤーさんとウォルター・グロピウスさんの事務所で働いた後、ニューヨークに行き、Harrison and Abramovitsに就職し、そこでハンスさんと初めて会います。

1943年 ハンスさんから仕事の依頼があったのがきっかけでKnoll Companyに雇用されます。

1946年 ハンス・ノルさんと結婚。

Knollにおいて彼女はエーロ・サーリネン、ハリー・ベルトイアさん、ミース・ヴァン・デル・ローエさんとの交友関係からKnoll社から製品をリリースできるように貢献しました。
また、彼女の建築的な考えで、オフィスの効率化や問題点を解決し、顧客のニーズにも答え、そこにKnollのモダニズムを取り入れるノルプランニングユニットという画期的な概念を提供していきました。
IBM、GM、CBSといった大手有名会社で取り入れられましたよ。

1947年 Knoll Textilesを立ち上げ、家具だけでなく内装にも向けた高品質なテキスタイルの販売を始めます。

1955年 ハンスさんが自動車事故で他界。

1957年 実業家?資産家?と再婚。

1958年 Knoll社の社長に就任します。
55-58年の間の代表はよく知りません。ハンスさんが亡くなったあとKnollを率いていたのは彼女らしいのですが、社長に就任したのは58年で合っています。

1960年 彼女はKnoll社長を退任し、しばらくはデザインディレクターとして仕事をしていたそうですが、1965年にこの業界自体を引退します。


その後はフロリダで暮らしているとかどうとか。


彼女はKnoll社に置いて家具のデザインをいくつも残していますよ。



Knoll US キャプチャ
Knollの思想を凝縮したような、都会的で洗練された素材選びとデザインだと思います。
そして、ミースさんやバウハウスの影響を受けているのでしょうね。


フローレンスさんはデザイナーであり建築家でもあったとともに、企業家でもあったことが重要です。
ハンスさんとフローレンスさん、二人を知ってこそKnoll社のことを理解できます。

ちゃんと覚えておいてくださいね。


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