ブルーノ・ムナーリの話 2017/1/6

今日はデザイナーの話書きます。

ブルーノ・ムナーリさんのことを書いていなかったですね。そういえば。
あんまり情報がないのですが少しでも伝わればと思って書きますよ。


クワノトレーディングから http://www.kuwano-trading.com/products/danese/designers/bruno_munari.html

Bruno Munari (ブルーノ・ムナーリ)
1907 ~ 1998


ムナーリさんは多くの顔があるので一概にカテゴリーを決めづらい人です。
肩書としては、デザイナー、画家、彫刻家、絵本作家、教育者と多岐にわたります。
私的にここ日本では絵本作家としてのイメージが強いと思います。気がするだけです。


1907年に彼はイタリアのミラノに生まれます。
幼少期をパディア・ポレージネで過ごし、1925年にミラノに戻りエンジニア叔父と仕事始めます。
1927年には当時のイタリア前衛芸術の「未来派」に参加して多くの作品を展示発表しました。そこで1930年に「役に立たない機械」で注目を集めます。
1938年まではグラフィックデザイナーをしていたあと、1943年まで雑誌のアートディレクターをしていました。

1948年には同志らと「Movimento Arte Concreta」を設立。
多くの作品を発表しイタリアデザイン業界に多くの貢献をしました。

1954年にはサルの玩具「ZIZI」で第一回コンパッソ・ドーロを受賞します。のちに1955年、1979年にも同賞を受賞します。

そして1956年にダネーゼ創業者のダネーゼ夫妻と出会います。
ムナーリさんはダネーゼ夫妻に様々な提案をして、1957年に始まったショップダネーゼ向けに灰皿や照明などいくつもプロダクトをリリースします。

そしてもう一つ彼の人生で多く手掛けていたのが子供向けのコンテンツです。
きっかけは自分の息子のために絵本だそうです。第二次世界大戦直後でろくな絵本がなかったので自分で作ったそうですよ。

作品として本、絵本、おもちゃをいくつも発表し、子供向けの造形ワークショップを考えたりと教育業界にも実績を残しました。


 晩年はイタリアだけでなく日本や各国でワークショップの開催に勤しんでいました。



そんなムナーリさん、トータルで考えて”アーティスト”がしっくりくるかもしれません。

プロダクトに目を向けて書きますと、彼の作品は芸術性がありながらも遊び心もあり、梱包や流通といった現実的な部分も考えている優れたデザイン力が売りですね。

デザインは問題を解決するためでもあるので、見た目の美しさもそうですが、製造上の問題をクリアすることや輸送コストを減らすなどにまで気にかけられています。


絵本やワークショップはムナーリさんのイベントがたまにあるので参加してみてください。


case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950

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