ニットチェアの話 2017/2/18

明日2/19(日)はお休みしますよ。何か御用がある人は夕方にはお店に戻ることもできますので、その場合は連絡ください。
前から何度も何度も書いているのですが、休んだり時間の変更をするときはHPのお知らせ欄に書いていますよ。ご来店前には必ずHP見てくださいね。


さて、最近特に思うことの一つに、お店を続けていると「お客さんも変わる」ということがあります。
当初からお店に来ていただいている方々も環境が変わりますし、新しいお客さんも増えていきます。

そうすると、もう皆さん知っているだろう的に解釈してしまうことがあります。それが以前からずっと販売しているものだと。
そんなことないですよね。

ということで、今日はニットチェアについてもう一度説明をしようと思います。書こうと思うきっかけがありました。

そういえば4、5年説明していなかったですよね。だから初めて説明を読む人も多いと思います。


ニットチェアというとこれですね。
ちゃんと名前を書くと「Desertic × case study shop Knit Side Chair」です。

case study shopブランドの代表的プロダクトになっていますね。

一時COMME de GARCONSで展示販売されていたので、COMME de GARCONSの椅子みたいに紹介されていたりもされていたり、そんなニュアンスで知れ渡っていたこともありますが、そうではありませんよ。


Herman Miller製のヴィンテージシェルチェアを使用し、一つ一つを職人の手により張り込みをした特別な逸品です。クオリティは相当に高いです。


特徴的なのがこの生地です。Deserticさんのパッチワークニットを使用しています。


Desertic(デザーティック)は2006年からスタートした東京のブランドです。
HP http://www.desertic-tokyo.com/desertic_Tokyo/desertic.html

ブランド名は「砂漠の民」「砂漠的な」から由来しています。
砂漠に代表されるような極限の環境で生活する人々を衣服をイメージしてデザインの中に取り入れています。

シンプルで着る人を選びませんが、どこか”違和感”を感じるような洋服です。
代表&デザイナーは平武朗さんです。

desertic HPより http://desertic-tokyo.tumblr.com/post/52200361514/brand-desertic-name-patchwork-pocket-shorts

デザインのテーマの中にいくつかラインがありまして、そのなかに60' ~ 70'sのヴィンテージニットをパッチワーク上に紡ぎあげ洋服に使用するデザインがあります。

そのヴィンテージパッチワークニットをシェルチェアに使えるように特別に大きく作製されたものを張り込んでいます。マス目自体も10cmと大きいです。

また、このパッチワークはその時のヴィンテージニットを、都度、平さんの感性によって作り上げれれますので同じものは二つとして存在しません。必ずあなただけの一脚となります。
椅子の裏にネームを入れることもできます。

純粋にこの椅子が素晴らしいからということもあるのですが、DeserticはCOMME de GARCONSで洋服をセレクトされて販売していることもあり、自然な流れでこの椅子もセレクトされたんでしょう。


ちなみに、平さんご本人も格好良いですよ。独特の雰囲気を持っています。
サングラスが好きで収集もされていて、私がかけているサングラスを見ただけで「UNDERCOVERの?」と言い当てくれたこともありました。(その時UNDERCOVERとEFFECTORのコラボ品をかけていました)
それが高じて最近サングラスも作られたんですよ。deserticのを。


でもこの素晴らしいニットは、このままでは椅子には使えません。弱すぎるんです。
ということで、裏に一枚生地を合わせて表面全体をステッチして丈夫な一枚のニットにしています。
よく見ると横に赤いステッチが見えますよね。このおかげで表面の耐久性も上がっています。

手順としては、Deserticさんでパッチワーク製作→出来上がったニットを裏打ち加工→職人の手によりシェルチェアに張り込み。という手間のかかる工程を踏んでいます。

だから完成まで時間もかかります。


この椅子は、ファニチャー好きにもアパレル好きにもどちらの琴線にも触れるはずですし、一目見て誰が見ても素晴らしいと感じてもらえる作品です。
飾っておくだけも価値があるでしょうね。

どうですか?どんな代物か分かってもらえましたか?
これぞ!という一脚が欲しい人はぜひぜひ。


ところで、この川上元美さんのテーブルとニットチェアを合わせたら最高に格好良いだろうなって考えていたんですが、実際にこの形でダイニングをオーダーいただいたので、もしかしたらその光景をお見せできるかもしれませんね。


case study shop nagoya
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL : 052-243-1950

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